LUI 誌-PLAY BOY 誌


Q) 簡単な自己紹介をお願いします。出身地や、誕生日、御両親の職業、現在住んでいらっ しゃる場所、家族について(独身/既婚など)、奥様がいらしゃる場合は、奥様のこ とについても教えてください。

A)
日本、大阪。
1957年12月30日誕生。
父は元高校教師。現在81歳。
母は地域活動に熱心な主婦。71歳。
離婚して独身。


Q )エロティック・フォトを始めたのは、何時頃からなのでしょうか? また、その理由も教えてください。

A)
一〇歳の時、授業中に突然息苦しくなり、その時、「死ぬのではないか」との恐怖心が後々、不安神経症となり、この病に一生とりつかれることになります。
この病が色々なところに影を落としているような気がします。

中学の頃、ゴッホの糸杉のタッチのうねりに、何やら生命感のようなものを感じ、同じようにうねった絵ばかり描いていました。
二〇代後半から過労によってそれまで小康状態の心身症、自律神経失調症がひどくなり、ほとんど寝たきりの状態になりました。
ただひたすら死を恐怖して、食事も喉を通らなければ、ほとんど眠りもできませんでした。
日々生きているのが辛くて、でも死はもっと怖いといった状態です。

30歳前から一〇年寝たきりで本当の病人のようでした。一〇年後くらいに阪神大震災があり、その時に「このまま死ぬのはもったいないなあ」と思ったのが、寝たきりから脱して、真剣に作品を作るきっかけとなりました。
生命を生む性の力というものにものすごく惹かれていき、それらを表現することにより自分を取り戻していった感があります。

 

Q) 写真を発表しはじめたのは、何時頃なのでしょうか?
最初に掲載された雑誌/媒体は?

A)
1996年に東京神田で初個展。
同年スナイパー誌で作品掲載。

Q) あなたの写真のテクニックについて教えてください。

A)
撮影時のライティングはフラットに当てて
暗室作業で光をコントロールします。
出来上がったモノクロプリントに着色をしています。


Q) どうして、あなたの写真は彩色されているのでしょう?

A)
夢はモノクロで見る事が多いですね。
それに色を付ける感じで。
色付きの悪夢といった感じです。


Q) 写真に色をつける若い女性は誰でしょう?

A)
パートナーの山崎由美子です。
彼女が18歳の時、美大を受験するためのデッサンを
私は教えていました。
それ以来10年以上パートナーです。
彼女が写真に気まぐれに色を付けたのが
着色写真を思い付いたきっかけでもあります。
撮影のモデルからアシスタントそして着色と
ほとんど彼女の力を借りています。


Q) 影響を受けたアーティストなどがいたら、教えてください。

A)
イリナ・イオネスコ 
ピエール・モリニエ
ソーデック
ウィトキン
アラーキー





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