10月20日
2時45分発のカイロ行きの出発が遅れて夕刻5時半となる。
今回は山崎が同行。
出発して6時間が過ぎて日本時間の真夜中になる頃、乗客の殆どは眠っていた。
いつも朝方に寝るので勿論眠くない。読む本を忘れたので機内上映のスパイダーマン3を仕方なく見ていた。

普段ならば先ず見ない映画だ。
英語音声のアラビア語字幕とすこし物珍しかった。

深夜、静かなフライトだと思ったが、ゲロゲロとする人が結構居た。
機内食は2回。温かくて美味しい。 おやつも一回。

朝鮮半島を抜けて北京からゴビ砂漠の上を飛び、黒海へと出る。トルコ辺りから南下して翌朝6時半に到着の13時間のフライト。
まあ朝の6時半と言っても、エジプトの現地時間は夜の11時半。
こうして初のアフリカ大陸は深夜の到着となる。

空港を出ると雨かと思ったらスモッグだった。
空港からホテルまで12時を過ぎているのに街は渋滞。
この渋滞は朝方まで続くそうだ。
このクソ暑い国では殆どの人が夜型人間なのだ。

カイロのラムセスヒルトンへ。玄関ではシェパードが警備、入り口ではX線検査。
館内はロビーフロアは勿論のこと各階にSPがうようよと居る。
10年前王家の谷のあるルクソールで乱射事件があり、日本人の新婚カップル10人を含む60人が殺されている。その他にもテロは頻発しているから仕方なのいことだが、ボーイより多いのではと思う。

夜中に見たCNNニュースで、トルコがイラクのクルド人を殺して交戦状態にあると言っている。明日のイスタンブル行きの警備に今から頭が痛い。


10月21日
8時起床。
ベランダに出ると重油の匂いがする。街は排気ガスで曇っている。

朝食に10時頃豪華なバイキングを腹一杯に食べる。


昼食はナイル湖畔のレストラン。やはり警備は厳重でX線検査付き。入り口にはSPも沢山。


エジプト考古学博物館へ行く。

勿論、エックス線検査の行列の果て入れた。ここは空港の様に門と玄関で二回検査がある。しかし、二度目の玄関でモニターをチェックしている係官は携帯ゲームに興じていた。
ツタンカーメンの黄金の棺や厨子、マスクなども見る。
ツタンカーメンの一番小さな棺は本当に美しい。マスクよりこちらに魅了される。
厨子の文様も素晴らしい。

念願のマミールーム(ミイラ部屋)へも入り。
ミイラは一様に肉が黒くなっていて歯だけがすごく白い。
最近判明したハトシェプスト女王のミイラもあった。
マミールーム以外もすごく広い館内はミイラと棺桶だらけである。
全てが6000年前から2000年前の途方もない昔のものばかり。

夕方、空路でトルコ・イスタンブルへ。
カイロ空港では心配通り、英語もろくに話せない高圧的な係官がフィルムをX線に通すように強要してくる。鬱陶しいがこちらも高圧的に激しく拒否する。そのうち諦めて手で検査してくれた。

2時間ほどのフライトでトルコへ。ここは大阪より少し寒い。
こちらはにこやかなトルコの入国審査官が迎えてくれた。ほっとする。
先ずはヨーロッパ大陸側のトルコに降り立つ。

トルコは古くから文明の十字路と呼ばれていて東洋と西洋の丁度狭間にある。
東西を分けているのがボスポラス海峡だ。
今回はここで釣りをするのも目的のひとつ。

イスタンブルはタクシム広場前のホテルへ11時半到着。やはりX線が・・・
これからこの国もクルド人のテロに晒されるかと思うと自業自得とは言えやるせない。


風呂にお湯を溜めると少し濁った泥水のようだ。
泥水に浸かって疲れを落とす。

10月23日
7時起床。ビュッフェ形式の朝食。ピクルスが美味い。


8時からバスツアー。この日は500キロ走る予定。
ガラタ橋で釣り人を発見。後日を楽しみにする。

 

昼飯、フェリー乗り場で食事。
広場では反テロ運動のパレードで市民が雨の中、練り歩いていた。雨の降らないこの時期のトルコでは珍しい大雨だそうだ。


フェリーに揺られ小1時間程でアジア側のトルコへ。
紅茶を飲む。こちらはインドの様にチャイと呼ぶ。

トルコのアジア側についてまた数時間バスは走る。


3時頃トロイ遺跡へ。


新しく作られた木馬なんてどうでもいいやと思っていたが、6000年前から9層に重なる街の地層を見ていると何だかとても興奮してくる。
トロイは古え港町で地震や大火事の後、またその上に街を建設している。それを9回繰り返したことになる。


紀元前8世紀の古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イリアス」に記述されたトロイ戦争は
約3300年前の紀元前13世紀に起きた史実だ。しかし既に当時のギリシャ人はこれを神話だと思っていた。



トロイからまた延々バスで走り続けて田舎町へ。
まあイスタンブルを抜けてからは殆どが荒野か畑だ。


途中エーゲ海が目の前に広がる。


アイワルクのホテルには8時頃到着。
この辺りからは警備も何もなく、エレベーターのドアは自分の手で開けるというレトロなものだった。


食事も美味い。

トロイで感動していたが、続くパムッカレやエフェソス神殿、カッパドキアはもっとすごかったです。
また後日に続きます 。

 続きは数日後このページからアップします。