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白雪姫
1997年3月頃から2.3ヶ月かけての撮影。 迷いながらゆっくりと二人で撮影していた。 |
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村田版白雪姫
その昔、それは美しい王子さまがいました。 彼は美しい宝石やガラス細工が好きで、部屋中を冷たい細工もので満たしておりました。また、鉱物や剥製もお好きで、とりわけ大理石で出来た棺がお気に入りです。 王子さまは冷たい棺にうっとりと頬を押し当て、この棺に横たわる美しい姫君のことを日毎夢に見ています。 ある日、王子さまが狩りの後、湖の畔でお休みになっていると、そこへ領地で評判の美しい娘が通りかかりました。 これを見た王子さまは、美しさに感動してそのままお城へ連れ帰ってしまったのです。 そして、そのまま娘は花嫁候補としてお城に召されてしまいました。 初めの三日喜んでいた王子さまの心に四日目に何か満たされないものが吹きすさんで来ます。 「娘よ、その大理石の棺に横たわってくれないか」 王子さまが美しい娘に言いました。 「はい、かしこまりました」 気持ちが悪いと思った娘ですが、王子さまの頼みを聞かない訳にはいきません。 うら若き美しい乙女が豪奢な衣装を身にまとい、大理石の棺に横たわります。 石の冷たさで娘の頬は薔薇が咲いたように紅潮しました。 それは美しい等身大の人形のように見えました。ところが王子さまは急に不機嫌になり、娘を棺から追い出すと暗い部屋に閉じ込めてしまいました。 そしてお抱えの剥製作りの名人を呼び寄せて、娘の命を奪い、娘の剥製を作らせました。 剥製の出来は素晴らしく、王子さまは直ちに結婚式をとりおこないました。 棺に横たわる青白き頬の乙女が冷たい月に照らされた夜など、王子さまは自分も棺の中に入り込み、一夜を過ごしました。 しかし、蜜月はそう長くは続きませんでした。剥製のお姫さまは年々干からびてゆき、しわしわのお婆さんのようになりました。怒った王子さまは姫の亡骸と一緒に剥製の名人を墓地に埋めてしまいました。 次に遠い北の国からお姫さまが嫁いで来ました。あまりに遠い国なのでお姫さまは、王子さまの奇妙な噂を知らなかったのです。 「なんて愛らしく、なんて肌が白いのだろう」 お姫さまを見た王子さまは誉め称え、盛大な結婚式がとりおこなわれまた。しかし、幾日経っても王子さまは指一本、お姫さまに触れようとしません。 「私は嫌われているのかしら」 お姫さまが不安に呟いたとき、ふいに後ろから王子さまの声がしました。 「そんなことはないよ。これからあなたをより深く愛する為、あなたを永遠のものとする為に・・どうかこれを飲んでください」 言い終わると王子さまの隣から錬金術師が現れ、銀色に光る液が注がれた杯をお姫さまに差し出します。 自分が王子さまに深く愛されていると聞くと、お姫さまはうれしさのあまり一気に杯を飲み干し、絶命してしまいました。 錬金術師の薬のおかげで北の国のお姫さまの骸は干からびもせず、瑞々しいままでした。満月の夜の度に王子さまはお姫さまを新しい衣装に着せ替え、棺の中で息を荒くしました。 そして朝には、巻き毛を綺麗に整えてやりました。 しかし数年で、またもや王子さまに不幸が訪れました。愛らしいお姫さまの身体中に醜い死斑が現れました。錬金術師の手の施しも虚しく、その身体は紫色に醜く膨れ上がりました。 王子さまは嘆き悲しみ、お姫さまの亡骸を錬金術師と共に、前のお姫さまの隣に手厚く葬りました。 失意の王子さまは、ひとりで幾日も森を彷徨いました。ある夕暮れ、小人の住む小さな家の灯に誘われ入り込むと、そこにはガラスの棺に納められた美しい乙女の亡骸がありました。 棺の下には金文字で、白雪姫という王女であると記されています。 王子さまは北の国の姫のことなど忘れ果て、もう白雪姫なしでは生きて行けないと思いました 。 懇願して小人たちから白雪姫の亡骸をもらい受け、国に持ち帰ると、それはそれは盛大な結婚式をとりおこないました。 王子さまは大理石の棺を捨ててしまうと、いつでもお姫さまが見通せ、自分も入れる大きめのガラスの棺を懸命に作りました。 そしてガラスの棺の中で、王子さまは新月の夜も満月の夜も関係なく、夜毎白雪姫のスカートを捲り上げては蜜を吸い、白雪姫の膣の中に自分の肉棒を差し込んでは、自分の蜜も流し満たしました。 おふたりの溢れる蜜で、どんな豪華な衣装も一晩で湿っぽく汚れてしまいました。 そんな訳で、お姫さまの下着からドレスまで着せ替えをする王子さまはいつも大忙しでした。 白雪姫の継母特製の毒リンゴのおかげで、白雪姫はいつまでも美しい亡骸でいました。死んでいなければ今でも王子さまは幸せに暮らしています。 |