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「MENFEGOL」について     
飯沢耕太郎(写真評論家)

 タイトルは精子殺傷剤の薬品名。村田兼一によれば「アナルでの行為の男性器の虚しさと、この膣剤が挿入された何も生まれない性行為をかけてみた」という。このようなネーミングを見ても、「MENFEGOL」は村田のこれまでの作品とはかなり肌合いが違う。どちらかといえばロマンティックなエロティシズムを追い求めてきた彼にしては、ハードコアな撮り方も、彩色なしのモノクロームという体裁も、堅牢でフェティッシュな装丁も異質なものである。

 だがこれはこれで、村田の一面を拡大して表現したシリーズといえる。村田は「MENFEGOL」の発想を『日本書紀』に登場する「保食神(ウケモチノカミ)」から得たという。口から吐瀉物のように食物を吐き出す神になぞらえて、少女もまた壮麗な排泄行為をカメラの前にさらしている。それもまた、やや変則的なものではあるが、村田がずっと固執してきた穢れを払うイニシエーションの儀式の一つに他ならない。


 


村田兼一オリジナルポートフォリオ
『menfegol』
撮影:村田兼一
装丁:サブタレニアンズ
完全限定30部
No,5/30〜15/30 ¥100,000-

仕様:
オリジナルプリント10枚組/特装貼函入/作家デザインのエディションナンバー入真鍮プレート付ハードケース/プリントサイズ:8×10インチ(203×254)/イメージサイズ約14×19cm

表紙プリント仕様:
RCペーパー Cタイププリント 表に作家サイン・エディション入
プリント仕様:
RCペーパー 銀塩プリント10枚セット 各プリント裏に作家サイン入り