眼球奇譚

フラッシュにて画像を更新いたしました。
画像内容は日本のネット環境を考慮して一部画像を改変いたしております。

この作品は2003年に撮影されたものである。撮影は初夏から秋深くまで時間を要した。撮り直しが多かった為だ。
モデルの方は高校生の頃よりテスト撮影を何度か繰り返し、それまで主にアシスタントとしてお手伝いしていただいて居た。
そして晴れて大学生となり本格的にモデルとして作品に参加いただいた。

何度もテストを繰り返していたので、安易に制作が出来ると考えていたが、彼女の眼の力にどうも翻弄されたようだった。
高校時代の獣のような眼差しよりは幾分人間らしくなられたがそれでも眼光は鋭かった。
その力強さや瞳の美しさに惹かれるが作品としてはノイズにもなる。

しかし撮り始めて半年近く経つと彼女の視線にもより変化が現れ、スムースにはかどった。私自身も彼女の力強い視線を取り入れることにした。

下はスナイパー誌掲載時に付けた文章である。



昔あるところにそれは美しい瞳の王女さまが居ました。
しかし、この愛らしい王女さまは幼い頃より「邪視」と言って家臣から恐れられていました。何故なら王女さまに見据えられると、力自慢の大男ですら身動きが取れなくなるからです。
また王女さまはご自分の瞳の美しさに執着する故か、子鹿などを生け捕りにさせてはその目をえぐり取られ集められていました。

そんな王女さまも年頃となり、婚約者である隣国の王子さまを招いて14回目の誕生の宴が催されました。
この若い王子さまに城中の若い女が群がり王子さまと踊りたいと申し出ました。若い女性を前に王子さまの青い美しい瞳はキラキラと煌きます。王女さまも王子さまの姿を目で追っています。しかし他の人と違うのは、王女さまは王子さまの美しい目に見入っていると言うことです。
宴も最中、王女さまは興奮を抑えきれず、王子さまを塔の中へと誘い出されました。王子さまはこれから起きるであろう秘め事に胸が高鳴ります。
王女さまが王子さまに椅子に掛けるように促すと、王子さまを見据えられました。途端に王子さまの体は動かなくなりました。王女さまはやおら王子さまの眼に爪を立てると、そのまま眼球をえぐり出しました。
王子さまは声も出さずに事切れました。
王女さまは美しい眼球を手に入れてうっとりとしています。そしてスカートをたくし上げると、その眼球をご自分の割れ目に押し当て、ぬめっとそのまま膣の中に入れてしまいました。

それから数日後、王女さまの股間が疼くので見ると割れ目から芽が出ています。それは見るみる伸びていきます。そして芽が伸びる度に快感が体を突き抜け、王女さまは恍惚と痙攣に身を任せました。
一方伸びた芽は蔦となり、塔を目指しました。終には塔の堅く閉じられた鍵穴から蔦は侵入して王子さまの亡骸に巻き付き始めました。そして、蔦は王子さまの体から養分を一気に吸い取ると一瞬のうちに太い樹へと姿を変えました。

家臣たちがこの横に伸びる怪しげな樹を見つけ、王女さまの部屋へ辿り着いた時、王女さまはこの樹の先端に子宮から体を貫かれ息絶えていました。
王女さまの目は大きく見開らかれ、その眼球は床に零れキラキラと光っていたと言うことです。

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